確定申告の際に、事前に準備するもの【「青色申告決算書」と「申告内容確認票B」に分けて解説】

2021/05/11

確定申告

 


この事前準備がキーポイントとなりますので、しっかりと準備し、申告を備えましょう。

★まずは、会計処理の集大成!! 青色申告決算書で使用する情報の収集からです。

✒とりあえず、損益計算書と貸借対照表を作る

日ごろからしっかりと帳簿に記帳していれば、会計ソフトのボタン一つで作成完了ですが・・・
最低限、月に一回でも良いので、帳簿にまとめましょう。

私の場合、記帳にも発生主義を採用しているので、
  • ネットで商品を注文したら、すぐ記帳
  • オンラインで振込等の支払いが完了したら、すぐ記帳
を基本に行っております。
✅損益計算書と貸借対照表の作成が最終目標ではございません。

✒次は、月次売上リストの作成

月毎の売り上げを記載する必要がありますので、その集計と雑収入があれば、その合計額を算出しておきます。

❕その他の金額など

従業員のいる方(専従者も含む)は、給料の内訳を記載する必要があるため、その資料の準備も必要です。
また、貸倒引当金がある場合は、金額も必要です。

✒最後に減価償却資産の確認

減価償却資産がある場合、数年に分けて経費として計上する必要があることから、減価償却資産を普段から取りまとめておくことをお勧めします。
※減価償却についての記事はこちら

✅e-Taxで確定申告しておくことで、過年度データから以前入力した減価償却資産をそのまま反映することができますので、すごく楽になります。

いよいよ、確定申告です。

★申告内容確認票Bで使用する資料を準備します。

✒基本の、「控除のための資料」

各種保険(生命保険や地震保険など)や小規模企業共済掛金、ふるさと納税(寄付金)など所得控除の対象となるものの資料を準備します。

✅この控除をうまく利用することで、節税対策を行います。

✒前納の源泉所得税の内訳

我々、士業を営んでいるものに取って、切っても切れない関係が源泉所得税です。
相手方が、報酬を支払う際に、支払う側が「源泉徴収義務者」である場合、源泉徴収を行っていただくことになります。
※厳密に言いますと「所得税及び復興特別所得税」です。

このことから、源泉徴収義務者を通じて源泉所得税を前納しているということになります。
※相手方によっては、年末に「支払調書」(源泉所得税額の確認資料)が送ってくる場合がありますが、自分自身で把握することを強くお勧めします。

✅確定申告の際に、前納分を差し引くことで、2重に所得税を納税することの無いように、その資料を準備し、記載する必要があります。また、払いすぎている場合は還付金として、戻ってくることもありますので、すごく大事です。

✅まとめ

事前にどのようなもの必要なのか(「青色申告決算書」、「申告内容確認票B」への記載する事項)を把握することで、日ごろの業務の一環として取り組むべき事柄などが特定できたと思います。
年に一度(のみ)で、忘れがちですがルーティーン化してしまうことが、良いと思います。

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